法事や法要の場は、親族やゆかりのある人たちと一緒に故人を偲ぶ大切な時間。この日は故人との思い出を語りながら食事をするしきたりがあり、近年では高級仕出し弁当が利用されるケースも多いです。
お料理の内容は施主によって選ばれますが、どのようなお弁当を選べばよいか不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は法事や法要に合った仕出し弁当の選び方、注文時に注意しておきたいポイントなどをご紹介します。
法事・法要後のお食事「お斎(おとき)」とは?
法事や法要の後に施主が参列者を招待し、食事を提供する場のことをお斎(おとき)と呼びます。もともとお斎では一般的に精進料理を食べていましたが、最近は伝統的な料理に限らずさまざまなものが選ばれるようになりました。
また施主側の都合で食事の会を設けられなかったり、参列者が遠方から来ていると食事をしないこともあります。このような場合でも、感謝の気持ちとして参列者にお弁当を用意し差し上げるのが配慮のひとつとなっています。
お斎に高級仕出し弁当をおすすめする理由
仕出し弁当とは?宅配弁当との違い
仕出し弁当とは、注文を受けた専門店や料理店が料理して届けてくれるお弁当です。宅配弁当が日常的な食事に利用されることが多いのに対し、本格的なお料理が用意できる仕出し弁当は冠婚葬祭の席やおもてなしに使用されることが多いです。
法事や法要後のお斎は参列者への感謝の意を込めておもてなしをする場ですので、ある程度格式の高いお料理を用意するため高級仕出し弁当が利用されるケースも多くなっています。
お斎に高級仕出し弁当を用意するメリット
従来のお斎のように自宅へ参列者を招いて食事する場合、食材の準備や調理、配膳、片付けといったさまざまな手間がかかります。しかし仕出し弁当を利用することでこれらの手間はなくなり、ゆかりのある方々と故人を偲びながらゆっくり過ごせます。
またお斎に参加できない参列者は持ち帰り用のお弁当として受け取れるため、一人ひとりの都合に合わせやすいのもメリットです。
失敗しない!法事・法要の高級仕出し弁当の選び方
法事・法要の高級仕出し弁当の相場
法事や法要で提供する仕出し弁当の相場は、1名あたり3000円ほどが一般的です。お料理の内容や会場によっては5000円から10000円ほどになることもあります。
相場はお斎の開き方によって前後し、家族や親族のみでの場合は控えめに、親族以外の参列者もいる特別な法事になると比較的高くなります。
お斎にあったメニューを選ぶ
お斎はあくまでも故人を偲ぶ場ですので、仕出し弁当もそれに合ったメニュー選びが必要です。
比較的ご年配の方の参列が多いので、おすすめなのはあっさりとした和食になります。子どもの参列が決まっているなら、子ども向けの別メニューを用意しておくのもいいでしょう。また故人が生前好きだったものをメニューに加えることで、思い出話に花を咲かせるきっかけになります。
一方、お祝いのイメージがある鯛や伊勢海老などの食材は控え、紅白や金箔といった華やかな飾り付けも避けましょう。
注文時に注意したいポイント
アレルギーを把握しておく
法事にはさまざまな参列者が集まるので、アレルギーについてはお弁当を手配する前に事前確認を行い、当日お弁当を配る際にもアレルギー成分の周知を忘れないようにしましょう。
注文は参列者がある程度決まったタイミングで
仕出し弁当作りの都合上、直前のキャンセルや追加は難しいことがほとんどです。注文はある程度参列者が確定した早めのタイミングで行いましょう。
注文するお店の配達エリアや料金を確認する
仕出し弁当のお店では、ほとんどの場合配達可能なエリアが指定されています。会場が配達可能エリアに含まれているか事前に確認しておきましょう。
また、配達エリアのなかでも場所によって配達料が異なることもあります。こちらも事前に確認しておくと安心です。
内容変更やキャンセルの受付期限を確認する
仕出し弁当を作る際は注文内容に合わせて食材の仕入れを行い、時間をかけて準備するため、注文内容の変更やキャンセルの受付締切タイミングが定められています。
いつまでなら内容の変更が可能か、キャンセル料が発生するのはいつからかなどを事前に確認しておきましょう。